EUが国境管理の強化呼びかけ、スペイン領セウタへの移民流入受け

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ジョージ・ライト記者
欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は3日、アフリカ北端にあるスペインの飛び地領土セウタにモロッコから数万人の移民が流入した事態を受け、欧州連合(EU)加盟国に対し、国境警備における「団結した行動」を求めた。
スペインは、これまでに約6万9500人の移民がモロッコに帰国したと推定しており、これは当初の推定値だった5万人を上回っている。公式発表によると、国境のスペイン側では72人、モロッコ側では11人が死亡した。
EUは4日にも各国内相による緊急のビデオ会議を行い、この問題について話し合う予定。
セウタでの移民危機は、EU加盟27カ国の一部で関係の緊張につながっている。
セウタへの移民流入を受け、イタリアはスペインとのシェンゲン協定を一時的に停止した。シェンゲン協定は、EU加盟国を中心とする29カ国の間で、原則的に出入国審査なしの各国間の自由な行き来を認める取り決め。
フィンランドとデンマークはイタリアの措置を支持した。チェコのアンドレイ・バビシュ首相はさらに、スペインの同協定加盟資格の一時停止を求めた。
これに対し、スペインのペドロ・サンチェス首相は、一部の欧州政府について「深刻な懸念」を抱いていると述べ、セウタはシェンゲン圏には含まれていないと強調。ほとんどの国が「支持と連帯」を示した一方で、一部の国は「偏見、偽情報、無知、あるいは政治的利益に駆り立てられて」スペインを攻撃することを選んだと批判した。

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フォン・デア・ライエン委員長は、サンチェス首相宛ての書簡の中で、この危機に対する同国の「迅速な対応」を称賛した。
一方で、「今回の件から、国境の重要な地点における警備をさらに強化するために、より多くの対策を講じる必要があることは明らかだ」とも記した。
そのうえで、「すべての外部との境界の保護は、欧州共通の責任である」と警告するとともに、「厳重な監視と、必要に応じて物理的な障壁を用いること」を求めた。
また、4日のビデオ会議について、セウタの事案から「教訓」を得る機会になると述べ、不法移民問題への対応には「欧州共通の対応、団結した行動、そして連帯」が必要だと警告した。
そのうえでEUに対し、パートナー国との協力による不法移民の阻止、外部との境界の強化、早期警戒システムの導入、密入国ネットワークの解体、送還の強化の5分野で「一層の努力」をするよう強く求めた。
スペインの最高裁判所は最近、政府が海路で到着した人々を即座に国外追放する権利を制限する判断を示した。サンチェス首相は、密入国斡旋(あっせん)業者らがこの判決を悪用していると非難した。
同国のフェルナンド・グランデ=マルラスカ内相は1日、状況はほぼ正常に戻り、海からの不法移民を防ぐための浮遊式障壁の設置に取り組んでいると述べた。













