リトアニア、ロシアに「反撃」する用意と避難計画を立てていると BBCが首相を取材

画像提供, EPA
バルト三国の一つ、リトアニアのミンダウガス・シンケヴィチュウス首相は21日、BBCに対し、ロシアの脅威を前に国としての避難計画を策定していると明らかにした。しかし、たとえ攻撃されても「降伏はしない」と述べた。北大西洋条約機構(NATO)加盟国のリトアニアは、ロシアの飛び地領土カリーニングラードと国境を接している。
シンケヴィチュウス首相はBBCの番組「ニューズナイト」で、リトアニア国民はロシアから「絶えず脅威を感じている」と述べ、ドローンがリトアニア領空に侵入していることをその理由の一つに挙げた。
首相は、もし自国が攻撃されたら「我々は反撃する(中略)交戦する」と述べた。その一方、リトアニアには「様々なシナリオ」を想定した計画があるとして、たとえば高齢者を都市から「円滑」に避難させる計画や、交通渋滞を回避する計画などがあると説明した。
シンケヴィチュウス首相は、「我々は様々なシナリオを検討しているが、そのすべてが公に議論されているわけではない」として、「我々は具体的な脅威に直面している。毎日ではなくても、実際に経験している。それは我々にとって、紛れもない現実だ」と、BBCに話した。
首相はまた、イギリスは防衛方針について「考え方を変える必要がある」と指摘する一方、リトアニアの方が「(ロシアとの)国境に近く、脅威にも近い」と認めた。
今月15日には、リトアニア領空に侵入したドローンをNATOの戦闘機パイロットが撃墜したばかり。
このドローンがどこから飛来したのかは確認されていないが、リトアニアのロベルタス・カウナス国防相は、ドローンはベラルーシから来たと話している。ベラルーシはリトアニアの隣国で、ロシアの重要な同盟国。
イギリスのウェス・ストリーティング国防相は15日の時点で、「リトアニア軍とイタリア軍の迅速かつ専門的な行動のおかげで、NATOは領空を守る準備ができていると、あらためて示した」とソーシャルメディアに書いた。
「我々は、NATO圏内の領土を隅々までを守るため、24時間体制で一致団結して立ち向かう」とも、国防相は強調した。
ロシア政府はこの件についてコメントしていない。

ロシアが2022年2月にウクライナ全面侵攻を開始して以来、ヨーロッパ各地で軍用ドローンの侵入が頻繁に発生している。
リトアニアの首都ヴィリニュスでも、今年5月にドローン警報で住民が避難を余儀なくされ、一時的に航空便と鉄道の運行が停止した。
NATOの戦闘機は今年、バルト三国のエストニアとラトヴィアの領空に侵入したウクライナのドローンを撃墜するため、緊急発進を繰り返している。
ウクライナは、ドローンの迷走はロシアの電子的な妨害によるものだと非難している。妨害技術は、ウクライナのドローンの飛行経路を変更するように設計されている。
リトアニア、エストニア、ラトヴィアは2004年にNATOに加盟し、北大西洋条約に署名。同条約の第5条は、「一つまたは複数の加盟国に対する武力攻撃は、全ての加盟国に対する攻撃とみなされる」と定めている。















