アウンサンスーチー氏、2年半ぶりに外部と接触、健康状態は良好か ミャンマー軍事政権が写真を公開

画像提供, Myanmar Military Information Committee
ジョナサン・ヘッド東南アジア特派員
ミャンマー軍事政権に拘束されている民主化指導者アウンサンスーチー氏(81)が3日、国際赤十字委員会(ICRC)の代表団との面会を許可された。軍事政権が公開した会談の写真では、同氏は健康そうに見えた。
アウンサンスーチー氏と外部との接触が確認されたのは、2年半前に息子に宛てた手紙以来、初めて。また、ミャンマー政府関係者以外と面会したことが確認されたのは、約4年ぶりとなる。
軍が公開した写真では、ICRCヤンゴン代表部のアルノー・ド・ベック首席代表率いるチームとアウンサンスーチー氏が共に写っている。写真のアウンサンスーチー氏は、リラックスした様子で元気そうに見える。しかし、同氏の健康状態や、面会での会話の内容など、詳細は明らかにされていない。
「今回の訪問は、自由を奪われた人々を訪問するためにICRCが定める基準と手続きに従って実施された。これには、アウンサンスーチー氏と非公開で面会する機会も含まれていた」と、ICRCは短い声明で述べた。
アウンサンスーチー氏の息子キム・アリス氏は、ICRCの発表を歓迎。写真は本物のように見え、母親は「健康そう」だと述べた。 アリス氏はここ数カ月、民主主義の象徴的存在とも言える母親の生存証明を求めて、国際的なキャンペーンを展開している。
BBCのニュース番組「ニューズアワー」でアリス氏は、「軍は長年にわたりたくさんの偽情報や虚偽のニュースを流してきたので、私はその大部分を無視することを学んできた。なので、こう発言するにはかなりの覚悟が必要だが、今回の場合は、言われたことを信じても良いと思う」と語った。

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ノーベル平和賞受賞者のアウンサンスーチー氏は、2021年2月の軍事クーデター以来、拘束が続いている。事実無根のでっちあげと広く見なされている罪状で禁錮33年の実刑を言い渡されたが、刑期は数回にわたり短縮され、今年4月に住居での軟禁に移された。
軍事政権は同氏が健在だと繰り返しているものの、それを裏付ける説得力のある証拠は一度も提示してこなかった。
軍事政権は昨年末から名目上の総選挙を開始した。クーデターを主導したミンアウンフライン前国軍総司令官が、今年4月に新大統領に就任した。現在も軍が支配する同国政府は、近隣諸国への一連の公式訪問を通じて外交的孤立を解消しようとしている。
国際社会からミャンマー軍指導部に対する主な要求事項には、反政府勢力が支配する地域への空爆の停止、内戦終結に向けた交渉の開始、そしてアウンサンスーチー氏の釈放などが含まれる。
軍事政権はこれまでこれらの要求を拒否してきたが、今回の会合の報道は、政府がアウンサンスーチー氏の釈放に応じる用意があることを示唆している。
ミャンマーでは長年の軍事独裁を経て、2011年に「民政移管」が実現。アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)が2015年の選挙で勝利し、同氏が国家顧問としてトップに立った。同氏はそれ以前、軍政下で数十年にわたり民主化活動家として活動し、過去には15年以上にわたり自宅軟禁下に置かれていた。
その間、アウンサンスーチー氏は自宅から支持者に向けて演説を繰り返し、その威厳ある非暴力の抵抗はミャンマー国内および世界中で称賛された。1991年にはノーベル平和賞を受賞した。
しかし、2017年にミャンマー軍がイスラム系少数民族ロヒンギャに対して行った残虐行為をめぐり、国際司法裁判所(ICJ)に自ら出廷してミャンマー軍を弁護したことで、それまで国際社会から聖人のように扱われていたイメージが大きく傷ついた。















