ロシアがキーウ攻撃、世界遺産の大聖堂で火災 ウクライナとロシアで死傷者

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ロシアは14日夜、ウクライナ各地に攻撃を行い、少なくとも11人が死亡、複数の負傷者が出た。他方、ロシア・トゥーラの当局によると、ウクライナのドローン攻撃で6人が死傷した。
ロシアによる首都キーウへの攻撃では、4人が殺害されたほか、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている修道院で火災が発生した。
さらにウクライナ当局によると、北東部ハルキウでは、ロシアの攻撃で起きた火災の消火に当たっていた救助隊員5人が死亡した。
キーウにあるキリスト教ウクライナ正教会のペチェールシク大修道院では、11世紀に建てられた生神女就寝大聖堂が大きな被害を受けた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「現在のキリスト教文化に対する、ロシアによる最大の犯罪の一つ」だと非難した。
これに対しロシアは、アメリカ製のパトリオット防空ミサイルが大聖堂を直撃したと主張。発射ミスによるものかもしれないとした。ただし、この主張を裏付ける証拠は提示しなかった。
ロシア軍は、自軍による「大規模な攻撃」はウクライナの軍事施設を標的としたものだったと述べた。
また、ロシアの首都モスクワの南に位置するトゥーラの当局によると、ウクライナのドローン攻撃で3人が殺害され、1歳の子どもを含む3人が負傷した。

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キーウのヴィタリー・クリチコ市長によると、ロシアによるドローンとミサイルによる攻撃は建物や車両に火災を引き起こし、首都では14万人以上が停電に見舞われた。15日には、ウクライナの大半の地域に空襲警報が出された。
キーウへの攻撃は複数の住宅を標的とし、少なくとも23人が負傷した。ゼレンスキー氏によると、ウクライナ全土では計53人が負傷した。
また、ロシアはこの日の攻撃でミサイル70発とドローン611機を発射したと、ゼレンスキー氏は述べた。

火災のあった生神女就寝大聖堂は、ユネスコ世界遺産に登録されている「キーウの聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群及びキーウ・ペチェールシク大修道院」の一部。
出火後の大聖堂の片側には大きな穴が開き、部分的に崩れた屋根からは炎が見えていた。
ウクライナのアンドリー・シビハ外相はソーシャルメディア「X」への投稿で、「キーウ・ペチェールシク大修道院という、キリスト教にとって最も聖なる場所のひとつを攻撃したことで、プーチンは歴史上最悪の野蛮人のリストに永遠に名を連ねた」と厳しく非難した。
外相はさらに、「我々はユネスコおよびその他すべての国際的枠組みの下で、関連するあらゆる手続きを緊急に開始し、国家によるこの蛮行に対して即時かつ適切な対応を求める」と呼びかけた。
2022年に始まったロシアによるウクライナ全面侵攻で、この大聖堂が攻撃されるのはこれが初めてではない。
ウクライナの文化省は今年1月、ロシア軍の攻撃でキーウ・ペチェールシク大修道院の敷地内にある複数の建物が被害を受けたと発表していた。
ユネスコのウェブサイトによると、第2次世界大戦中には南東の塔を除きほぼ完全に破壊された。その後、1999年から2000年にかけて、18世紀後半のウクライナ・バロック期の建築様式に基づいて再建され再建されたという。
ユネスコは15日に声明を発表し、「ウクライナで最も重要な精神的・文化的ランドマークの一つ」への攻撃を非難した。
また「こうした施設が破壊されることは、復興と社会的結束に不可欠な文化、教育、共有空間へのアクセスを地域社会から奪うことになる」と述べた。

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欧州では今週、フランスで主要7カ国(G7)サミットが開催される予定。首脳らはウクライナでの戦争について協議する。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は15日、Xへの投稿で、「私たちの普遍的な遺産に対するこの攻撃を正当化できるものは何もない」と、大聖堂への攻撃を非難した。
欧州連合(EU)のカヤ・カラス外務・安全保障政策上級代表(外相に相当)も、大聖堂とウクライナの民間人に対する攻撃を「戦争犯罪」と呼んだ。
ゼレンスキー氏は、サミットでの対応は「断固とした有意義なもの」であるべきだとし、「侵略者へのさらなる圧力、そしてウクライナへの防空支援、とりわけ弾道ミサイル迎撃システムによる支援の強化」を求めた。
これに先立つ14日、ゼレンスキー氏は、長期化する紛争の終結に向けた取り組みについて、アメリカのドナルド・トランプ大統領と協議したと述べた。










