アメリカとイラン、直接協議を開始 夜通し続く見通しと米関係者

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アメリカとイランの戦争終結の最終合意を目指す協議が21日、スイス・ルツェルン州のリゾート地ビュルゲンシュトックで始まった。関係する米外交官は、夜通し続く見通しだと述べた。
この協議は、アメリカとイランが先週、60日以内に最終合意に達することで合意したのを受けたもの。
米外交官は21日深夜、議論の中心はホルムズ海峡の再開、レバノン南部での停戦の徹底、核合意の「要素」について「イラン側からの分かりにくいメッセージの一部を明確にする」ことだと説明した。また、「(両代表団は)この日の協議を今後のテクニカルな協議の出発点にする」と述べた
これよりも先、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、イスラエルとの衝突が続くレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラを、イランが制止しないなら、アメリカはイランを攻撃すると脅した。
トランプ氏はソーシャルメディアに、「(イランが)レバノンで多額の報酬を払っている代理勢力が、問題を起こすのを、イランは直ちに止めさせなくてはならない」と投稿。さもなければ「再びイランを非常に厳しく攻撃する」とした(太字は原文ではすべて大文字)。
イランはこの警告を一蹴。戦う準備ができているとした。
イランの代表団を率いるモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長は、アメリカについて、「自分たちの脅しが少しでも効くなら、今のような必死の立場に追い込まれていないはずだと、そうは考えないのか」と発言。「向こうがどれだけ口を動かそうが、行動するのは我々だ」とした。
先週の合意には、レバノンを含む「あらゆる戦線」での戦闘の停止と、ホルムズ海峡の再開も盛り込まれた。
しかし、それ以降もレバノン南部では、ヒズボラとイスラエル軍の戦闘が激化している。レバノン保健省は、イスラエルによる空爆で子どもを含む数十人のレバノン人が殺害されたとしている。
事態が悪化するなか、アメリカは19日、イスラエルとヒズボラが新たな停戦で合意したと発表した。一方、イランは20日、衝突と空爆が続いていることを受け、ホルムズ海峡を封鎖したと発表した。
ただ、同海峡では船舶の通過が続いている状況が、追跡データで示されている。海上追跡サイト「マリントラフィック」の位置情報データによると、21日午後遅くまでに4隻のタンカーが海峡を通過した。一部の船舶は追跡装置をオフにしている可能性があるため、すべての船の動きが捕捉できていない可能性もある。
21日には、イスラエルとヒズボラの戦闘の沈静化が報じられた。だが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、同国北部の防衛に必要な限り、イスラエル軍はレバノン南部にとどまると主張した。
ヒズボラの指導者ナイム・カセム師は、イスラエル軍のレバノン駐留は受け入れられないとしている。また、ヒズボラは自衛するとしている。
この日の協議開始を前に、アメリカ代表団トップのJ・D・ヴァンス副大統領は、トランプ氏が協議担当者らに「心機一転する」よう求めたと述べた。
ヴァンス氏はまた、イラン指導部に「地域の不安定化の要因」であることをやめ、「長期的な核兵器開発の野心」をもつのをやめる意思があるなら、アメリカは「(イランとの)関係を根本的に変革する用意がある」とした。
イランは自国の核開発計画について、平和的なものだと主張している。
ヴァンス氏には、トランプ氏の娘の夫ジャレッド・クシュナー氏と、スティーヴ・ウィトコフ特使が同行している。一方、イランのガリバフ氏には、アッバス・アラグチ外相が同行している。
協議の場には、仲介役のパキスタンの首相と陸軍参謀総長、カタールの首相も姿を見せている。パキスタンはこの戦争を通じて仲介役を務めており、これまでもアメリカとイランに交渉の場を提供してきた。
カタールも仲介役を務めている。同国のムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・アール・サーニ首相は21日、アメリカとイランが協議を継続するのは喜ばしいと述べた。

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アメリカとイランの大統領は先週、戦争の即時終結を目的とした合意に署名した。これに基づき、イランはホルムズ海峡を再開し、アメリカはイランの港湾を出入りする船舶を対象とした海上封鎖を解除するとした。
一方、アメリカがこの戦争の主な理由に挙げてきたイランの核開発問題は、依然として今後の交渉次第となっている。
こうしたなかイスラエルは、2月28日にアメリカと共同で開始した対イラン戦争と、ヒズボラとの紛争は別物だと主張している。
アメリカとイランの合意では、すべての戦線での戦闘停止が盛り込まれているが、レバノンでは合意後、イスラエルの空爆により少なくとも67人が殺害されている。一方、ヒズボラの攻撃によりイスラエル兵5人も殺されている。
レバノン保健省は、同国では3月2日以降、イスラエルの攻撃によって4057人が殺害されたとしている。一方、イスラエル当局は、少なくとも34人の同国兵がレバノンで殺害され、民間人4人がイスラエル北部で殺害されたとしている。











