【2026年サッカー男子W杯】 スペインがフランスに完勝、決勝進出

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サム・ドゥルーリーBBCスポーツ記者
サッカー男子ワールドカップ(W杯)北中米大会は14日(日本時間15日)、アメリカのダラス・スタジアムで準決勝があり、スペインが優勝候補フランスを相手に2-0の予想外の完勝を収め、決勝に進んだ。
ルイス・デ・ラ・フェンテ監督率いるスペインは、攻撃の才能あふれるフランスの勢いをうまく削ぎ、得点機の少ない試合を支配した。FWミケル・オヤルサバルとDFペドロ・ポロがゴールを決め、この日の出来にふさわしい勝ち方で、19日(日本時間20日)の決勝に臨む最初のチームとなった。
スペインの先制点は、前半の半ば、オヤルサバルがペナルティーキック(PK)で挙げた。フランスのペナルティーエリアで、フランスの左サイドバック、ルーカス・ディニェがボールをクリアしようとして、スペインのFWラミン・ヤマルを無作法に倒し、PKを与えてしまった。
オヤルサバルは自信をもって、PKをコーナーに蹴り込んだ。スペインは、リードを守れば勝ちという展開にしたことで、試合をいっそう支配した。
フランスはふだんより出来の悪い前半を経て、反撃に出ることが予想された。しかし後半も、自信を深めたスペインが主導権を握り続けた。ポロがFWダニ・オルモと見事なワンツーのパスを成功させ、ニアポストへボールを蹴り込み、チーム2点目を挙げた。
残り30分余りとなり、フランスは巻き返しを図った。だが、今大会ここまでわずか1失点という、見事なまでに規律のとれたスペインの守備を崩せなかった。
スペインは最後まで冷静さと落ち着き、品格を保ち続けた。終わってみれば、余裕をもって試合に勝利した。
フランスは3大会連続の決勝進出を果たすことができなかった。18日(日本時間19日)に3位決定戦に臨む。14年間にわたってチームを指揮してきたディディエ・デシャン監督は今大会をもって退任する予定で、フランスにとっては一つの時代の終わりとなる。
一方、2回目のW杯優勝を狙うスペインは、米ニュージャージーへ移動し、15日(同16日)にあるもう一つの準決勝の勝者を待ち受ける。この試合ではイングランドとアルゼンチンが対決する。
分析:スペインの守備力が光る

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今大会最強の攻撃陣と、最も堅固な守備陣との対決――。この日の試合はそう言われていた。
だが、終わってみれば一方的な内容だった。
今大会、フランスは華麗な攻撃で観客を魅了してきた。一方のスペインは、試合運びが慎重なゆえに、いくらか目立たない存在となってきた。だが、スペインの総合力に疑念を抱く声があったとしたら、今やそれは完全に払拭されたと言えるだろう。
2024年の欧州選手権(ユーロ)で優勝しているスペインは、ヤマルとニコ・ウィリアムズのサイドでのスリリングなプレーが注目されてきた。
ともに、けがの影響で活躍が限られ、合わせて1得点しか挙げていない。それでも、ヤマルの影響力は大会が進むにつれて着実に高まっている。
スペインのW杯決勝進出は、今回で2回目でしかない。2010年南アフリカ大会で優勝した偉大なチームに続き、トロフィーを掲げることを目指している。
フランス戦では、ロドリが中盤で素晴らしい動きを見せ、数え切れないほどの攻撃を封じ込めた。そうしてチームを押し上げ、試合を支配した。ロドリは前十字靭帯の負傷により長期離脱を余儀なくされていたが、世界年間最優秀選手賞(バロンドール)を受賞した2024年当時のレベルに近づきつつあるように見える。
彼の隣では、ファビアン・ルイスが完璧な相棒として機能した。ルイスは、バルセロナ所属のゲームメーカーのペドリを抑えての先発起用だったが、それだけの価値があったことを証明した。同時に守備陣も、再びその力量を見せつけた。
フランスはこの試合、最初の枠内シュートを放つのに81分かかった。このことは、4人のディフェンダーとゴールキーパーはもちろん、チーム全体、そしてデ・ラ・フェンテ監督の力の高さを物語っている。
サッカーの大会で大事なのは、適切なタイミングでピークを迎えることだと言われる。大きな期待を集めたフランスをあっさり退けたスペインは、まさにそれを実行しているのかもしれない。
分析:フランスは期待が高まったが失速

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今大会ではときに、フランスがトロフィーを掲げるまであと何日かと数えているだけのように感じられることがあった。
電光石火のキリアン・エムバペを先頭に、オールスター級の攻撃陣を擁するフランスは、難なく準決勝まで勝ち進んだ。
ノックアウトステージ(決勝トーナメント)1回戦ではスウェーデンに楽に勝利。続くパラグアイ戦は、血気盛んな相手に対して見事に抑制の効いた試合運びを見せて勝った。次のモロッコ戦も快勝した。
マイケル・オリゼ、ウスマン・デンベレ、チャンピオンズリーグ優勝を2回経験しているブラッドリー・バルコラとデジレ・ドゥエによるサポート体制万全のフランスは、たとえエムバペが調子を落とす日があろうと、着実に栄光の瞬間へと近づいていた。
しかし、この試合は違った。
スペインのプレーは輝かしかったが、フランスのパフォーマンスが驚くほど精彩を欠いた。みなぎる活力によって特徴づけられてきた今大会のフランスとは、かけ離れていた。
ディニェのミスにより、レ・ブルー(フランス代表チーム)は今大会で初めてリードを許した。その数分後にはウィリアム・サリバがけがで退き、痛手はさらに深刻になった。
魅力あるプレーを見せるFWらを生かすために構成されたチームだったが、それがほとんど機能しなかった。一方、よく訓練されたスペインは、特に後半、自分たちがコントロール可能なエリアでしかフランスの最も危険な選手らにボールが渡らないようにした。
フランスが1点返せば試合の流れが変わるかもしれないと感じさせる時間もあった。だがスペインは、ボールを支配している、していないにかかわらず、試合を支配する能力に優れていた。フランスが必要とする1点がどこから生まれるのか、見当もつかなかった。
多くの興奮をもたらしたフランスは、2回目のW杯優勝を果たし、栄光に包まれた形でデシャン監督を送り出そうとした。しかし、無念の結末となった。
決勝に代わって3位決定戦という地味な舞台で、デシャン監督は代表チームを去ることになる。
ただそれは少なくとも、エムバペにとってはゴールデンブーツ(得点王)を獲得するチャンスが与えられることを意味する。彼がW杯の歴代最多得点記録を更新する可能性も残されている。しかし、彼とフランス代表が目指した栄冠は、4年間は手の届かないものとなった。















