アルゼンチン、フォークランド諸島の石油探査めぐりイギリスへの法的措置開始

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アンガス・トンプソン記者、ジェイムズ・ランデイル外交担当編集委員
アルゼンチンはこのほど、イギリスによる南大西洋にあるフォークランド諸島沖での石油探査活動を阻止するため、国際海洋法裁判所(ITLOS)に申し立てを行ったと発表した。イギリスが「違法に」許可した石油探査活動を阻止するためだと説明している。
アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は9月末、イスラエルとイギリスの企業が共同で進めるシーライオン油田プロジェクトの中止を要求し、その期限を2週間としていた。
イギリスのウーマ・クマラン外務次官は、フォークランド諸島で事業を展開する企業に対するアルゼンチンの「激化する施策」を批判するとともに、これらの企業に対する新たな保護措置を発表した。
イギリスとアルゼンチンは長年、フォークランド(アルゼンチンではマルビナス)諸島の領有権を争っている。1982年には、アルゼンチン軍が侵攻し、イギリス軍機動部隊がこれを撤退させた。それから40年以上が経過した今も摩擦は続いており、最近はミレイ氏の数々の発言によって緊張が高まっている。
先には、フォークランド諸島近海で石油を採掘する企業に経済制裁を課すと脅迫した。
クマラン次官は、アルゼンチン政府がフォークランド諸島の人々に「経済的な強制」を行っていると非難した。
13日の英下院でクマラン氏は、「我々は住民を支援するために必要なことは何でもする」と述べた。
フォークランド諸島から約250キロ離れたシーライオン油田には、推定17億バレルの石油が埋蔵されている。
フォークランド諸島政府は先月、この油田の探査ライセンスを延長したばかり。同油田は2028年に生産を開始する見込みで、約3500人の島民に莫大な収入をもたらす可能性がある。
英石油ロックホッパー・エクスプロレーションとイスラエル同業ナヴィタス・ペトロリアムは、イギリスから有効なライセンスを取得していると主張している。
一方でアルゼンチン政府は、係争中の海域の海洋環境は国際法によって保護されていると主張。今回のITLOSへの申し立ては、「アルゼンチンの大陸棚に対する主権を保護し、イギリスが一方的に違法に許可した活動を阻止すること」を目指しているという。
アルゼンチンのパブロ・キルノ外相はソーシャルメディア「X」への投稿で、同国は裁判所に対し、イギリスへの新しい探査許可の停止を含め、複数の命令を請求していると述べた。
一方のイギリス政府は、シーライオン油田はフォークランド諸島の大陸棚に位置し、諸島政府によって規制されているため、石油探査は合法だと主張している。
フォークランド諸島政府は探査ライセンスの発行権限を持つが、そのためにはイギリス外相の承認を得る必要がある。
クマラン氏は、ITLOSへの申し立ては「フォークランド諸島政府が発行したライセンスを無効にしたり、諸島の規制権限を変更したり、合法的な炭化水素開発活動の中止を要求したりするものではない」と述べた。
ITLOSは独ハンブルクに拠点を置く独立した司法機関で、国連海洋法条約の公正な適用を管轄している。
英外務省は、イギリスは同裁と協議する意向だが、アルゼンチンの主張には断固として対抗すると明言。 協議の目的は摩擦のエスカレートさせることではなく、アルゼンチンの新たな動きに毅然と対応し、イギリスが正当な経済活動とみなすものを保護することだと述べた。
同省はまた、アルゼンチンの報復を恐れる企業に安心感を与えたいとしており、同国の法律による影響から企業を保護する措置を、貿易利益保護法に基づいて導入しようとしている。
イギリスのエド・ミリバンド外相は、「正当な商業活動に従事する企業や個人を脅そうとする、アルゼンチンの動きは容認できない。企業は政治的圧力の脅威にさらされることなく、合法的な商業上の意思決定を自由に行えるべきだ」と述べた。
ミレイ氏は先月末に米ニューヨークで開かれた国連総会の演説でも、フォークランド諸島の主権問題に関して国連が行動を起こしていないことを厳しく批判。国連が「善意の官僚を装った傲慢(ごうまん)な寄生生物」だけに奉仕する「役立たずの組織」になったと述べた。
クマラン氏は13日、ミレイ氏のこの発言を「扇動的」だと評した。
イギリス当局は、アルゼンチンの現政権が来年の総選挙を前に、意図的に争いを仕掛けていると考えている。
2013年の住民投票では、島民は圧倒的多数でイギリスの海外領土であり続けることを選択した。賛成票は99.8%、反対票はわずか3票だった。











