フランス東部で小型機が墜落、スカイダイビング参加者ら11人死亡

画像提供, Reuters
フランス東部の町トンブレーヌで26日、スカイダイビングの参加者らを乗せた民間の小型機が墜落し、搭乗していた11人全員が死亡した。地元当局が明らかにした。
死亡したのは操縦士1人と、スカイダイビングのインストラクタ―5人と参加者5人。参加者は、スカイダイビングに初めて経験する予定だった。
事故機はスカイダイビング・スクールが使用していたもので、ナンシー・エッセイ空港を離陸後、現地時間午前11時ごろに突然墜落した。
ローラン・ヌニェス内相によると、パリ検察当局が事故原因の解明に向けた調査を開始した。
家族が墜落の瞬間を目撃
事故当時、現場にはスカイダイビング体験の様子を見ようと、一部の参加者の親族らが集まっていたため、墜落の瞬間を目撃した親族もいたと、ヌニェス内相は明らかにした。
近隣の都市ナンシーのマチュー・クライン市長は、一部の犠牲者は「愛する人たちから完全に見える状況」で亡くなったと述べた。
また、ムルト=エ=モゼル県議会のシェイネス・キルーニ議長は、遺族が「深刻な心理的トラウマ」を負ったと述べた。
現場を訪れたヌニェス内相は、大勢が「非常に強い感情」を抱えていたと話した。犠牲者の家族に対する「大きな連帯感」を感じたとも述べた。
医療および心理的支援を担うチームが現場に入り、遺族や目撃者のケアにあたっていると、内相は付け加えた。
小型機は空港に隣接する住宅地やショッピングセンターの近くに墜落した。地元当局によると、周辺の住宅はかろうじて被害を免れたという。
ムルト=エ=モゼル県のイヴ・セギー知事は、「数メートル違っていたら、巻き添え被害の可能性があったかもしれない」と述べた。
セギー知事は仏放送局BFMに対し、当該機は「住宅地のすぐ近くに、ほぼ垂直に」落下したと説明した。
死亡したスカイダイビング参加者の半数は看護師だったと、地元の看護師団体のティエリー・ペシー会長はBFMに話した。
「同僚同士でスカイダイビングに初挑戦しようという企画だった。熱波で大変なこの時期に、気分転換をしようとしたに違いない」
AFP通信が仏航空事故調査局(BEA)を引用して伝えたところによると、今回の墜落事故は、軍用機と商用機を除けば、フランス史上最悪の犠牲者を出した民間機事故だという。
目撃者の1人は匿名を条件にロイター通信の取材に応じ、現場近くを車で通りかかった際に、当該機が右方向へ逸れていくのを見たと語った。
「明らかに何かがおかしかった」と、この男性は述べた。
墜落現場近くの道路脇には盛り土があり、墜落の瞬間は見えなかったが、音は聞こえたという。
男性は現場に駆けつけ、機体の残骸から上がる炎を消すのを手伝おうとしたと話した。
「全員が即死だと、すぐに分かった。誰も何も動いていなかった。あまりの衝撃で、生存者がいるはずがないのは、明らかだった」
「説明のつかない」墜落
トンブレーヌのエルヴェ・フェロン町長は、当該機が「まったく説明のつかないかたち」で空から落下したと述べ、「原因を説明しようとするのは時期尚早だ」と付け加えた。
「気象条件が影響した可能性もあるし、まったく関係ないかもしれない。私にはまったく見当がつかない」と、フェロン氏はBFMに話した。
当時の天候が事故の要因となったかどうかは、分かっていない。ヌニェス内相は公式調査が行われるまでは、推測を控えるとしている。
欧州大陸の大半と同様に、フランスはここ数日、猛烈な熱波に見舞われている。
フランスはこのところ、他の欧州各地と同様に厳しい熱波に見舞われており、ムルト=エ=モゼル県では28日、「アンバー(だいだい色)」レベルの高温警報が発令されていた。





